フィルムカメラのおすすめ6選。初心者の方はぜひコンパクトを。

フィルムカメラの魅力とは

フィルムカメラで撮撮影した写真のアルバム

スマートフォンがみんなに浸透して同時にカメラもまた浸透しました。私もさっと日常の思い出を残すのに使うのはiPhoneのカメラです。趣味でデジカメも持っているけどすっかり持ち出す機会が減りました。

気楽に撮れるようになった分、写真一枚の価値はさがりました。それと同時にフィルムカメラが近年流行っています。思い出を残す機械が身近になった分、遠くなった「撮る」という行為や一枚一枚の喜び。みんな取り戻したいんだと思います。

最初は流行っているから始めたフィルムカメラでした。今ではフィルムカメラで写真を撮るために出かけたり、大事な行事だからそこフィルムカメラで撮ろうと思ったり。フォトライフに欠かせない存在になっています。フィルムカメラはその名の通り、フィルムを入れて写真を撮ります。撮れる枚数は多くて一度に36枚。撮った写真を見られるのはしばらく経ってから。写りはゆるっとしてるし、フィルムを入れてイチイチ巻いて、機種によっては自分で露出を合わせてフォーカスを合わせて。でも、その手間と暇が良い。ゆるっとした写りも良い。

私はみんなにフィルムカメラを始めて欲しい。モノとしても体験としても良いカメラだからです。そこで今回は初心者の方でも簡単に始められるということにフォーカスを当ててフィルムカメラのおすすめを紹介したいと思います

ずばりおすすめのフィルムカメラはどんなフィルムカメラ?

まずはおすすめのフィルムカメラがどんなモノか紹介したいと思います。

  • カメラの種類はコンパクトフィルムカメラ
  • フィルムの種類は35mmフィルム
  • フォーカスの種類はなんでもOK
  • 露出計はあったほうが安心

ちんぷんかんぷん?大丈夫!一つひとつ説明します!フィルムカメラを選ぶついでにカメラの勉強も少しだけしちゃいましょう〜。カメラの原点に近い分、カメラを学ぶにはモッテコイなのです。

フィルムカメラの種類

まずは種類。コンパクトフィルムカメラをおすすめと紹介しましたが大きく分けると2種類です。

一眼レフ

NIKON フィルム 一眼

ミラーで光を反射してファインダーで覗けるようにしたのが一眼レフです。光を反射するミラーのことをレフ板ということが名前の由来。

一眼レフは基本のカメラ。みんなが想像するカメラはこのカタチのカメラでしょう。昔からあって種類が豊富なのが1番良いところです。また、レンズ交換ができるものまたいいところ。レンズが交換できると表現も増えて楽しいですよ。

ミラーがあるので大きいボディになってしまうのが欠点です。また、撮影するときのシャッター音が大きいのも特徴。

今回一眼レフを推さないのはそのデカさが大きな要因。重くて大きいと持ち出すのが億劫になるんですよ。それよりは気軽に持ち出せるコンパクトカメラがおすすめです。

コンパクトフィルムカメラ

コンパクトフィルムカメラ

今回の大本命!写ルンですとかを想像して欲しいです。レンズは交換できませんがその分小さい。レフ板も無いので軽いです。これは本当にメリット。さっとカバンに忍ばせることができるのでとりあえず持っていこうと思える。持っていけばなぜか撮る機会や撮りたい景色があるんですね、不思議と。カメラはとりあえず持ち運べないと撮れません。だから持ち運びやすいモノを選ぶ。理にかなってると思いませんか?

コンパクトフィルムはシャッター音が小さいのも特徴。好みが出る部分ではありますがカフェなどの静かな空間で使いやすいのがメリットです。

レンズを交換できないので確かに表現の幅や交換の楽しみはなくなります。でもそういったある種の不自由さを楽しむのがフィルムカメラ。十分、小さいモデルでフィルムの世界を楽しむことができますよ。

フィルムの大きさ

フィルムの大きさには沢山種類があります。でも今回紹介するカメラは全部35mmと呼ばれるモノです。なぜなら世の中に圧倒的に流通しているからです。対応しているカメラも多いし、現像してくれるお店も多い。ほとんどの人が35mmを使います。

他の大きさはちょっとマニア向け。なのでこの大きさをおすすめします。

35mm

35mm フィルム

基本となる大きさ。この大きさは世界で1番名高いカメラメーカー、ライカが採用した大きさ。ほとんどのフィルムカメラはこのフィルムを使います。

デジタルカメラでフルサイズという言葉を耳にしたことがありますか?35mmのことです。デジタルになってからもフィルムの大きさをそのまま基準として使っているんです。

今回紹介するカメラもすべてこのサイズのフィルム。なぜなら他のサイズのモノはほとんど売ってないし、使われてないからです。

APS-C

こちらも今日のデジタルカメラで聞く言葉。フルサイズより少し小さい大きさです。フィルムカメラでこの大きさを採用しているモデルはほとんど無いでしょう。フィルムを手に入れるのも大変ですし、現像をしてくれるお店を見つけるのもまた大変。おすすめしないフィルムサイズです。

中判

大判より小さく、35mmより大きいフィルムを中判といいます。ブローニーと呼ばれるサイズがポピュラー。

基本に立ち返りますがフィルムは大きいほど画質が良くなります。大きく写せばその分写真にするときに拡大率が低くなるからですね。

中判は35mmより大きいので画質が良い。それでいてまだまだフィルムも売っていてカメラ自体もそこそこ種類がある。フィルムや現像の値段も実は35mmとそこまで変わらない。なのでわりとおすすめのサイズです。

ただやはりボディのサイズも35mmより大きいので取り回しがしにくい…。私も何度か持ち出したことがありますがなかなか心折れる大きさです。いつか作例を挙げてレビューしたい…。

大判

35mmとブローニーはロール式と呼ばれるくるくる巻いたフィルムを使いますが大判はシート式と呼ばれる一枚一枚がシートになったフィルムで撮影します。一枚撮るごとにフィルムを変える必要が…。

フィルム面積、大きいです。その大きさ35mmの約40倍。すごいですよね。もちろんそれだけ大きいので画質も素晴らしい。私は使ったことが無いのでいつか使いたいと思っています。

大判はなかなか上級者向け。カメラもバカでかくなるし、そもそも三脚が無いとブレて使い物になりません。おすすめはしにくいものだと思います。

フォーカスについて

フォーカスは大きく分けると2種類です。カメラが自動的にピントを合わせてくれるAF(オートフォーカス)と自分で合わせるMF(マニュアルフォーカス)

AFの方が楽なんですがMFの面倒くささもまた楽しみと捉える事もできてどっちも良いなあと思います。

AFはフィルムの最後期に登場した機能なので機種の種類としてはMFのカメラの方が多いですね。また、AFはどうしても電子制御になるので壊れやすく修理も高くつくというデメリットもあります。カメラの作りにもよりますがしっかり作られたMFのカメラは長持ちします。

MFと一括りにしましたが大きく分けると3つの種類があります。

普通のMF

一般的なMFはレンズに付いているピントリングを回してピントが合ったトコロで止めるという手順。ファインダーの中の被写体がボケること無く見えるかでピントが合っているかを判断します。

レンジファインダー

レンジファインダー 使い方

ファインダー中央に見える2つの像をピントリングを回して重ねることでピントを合わせます。普通のMFと違って画面全体はいつでもピントが合っていています。慣れるとAFより速いという人もいるMFです。

ライカのカメラは現行機種も含めてこの方式です。

フルマニュアル(目測)

これがホントのMF。自分で被写体との距離を測って、ピントリングに刻まれた距離を合わせます。つまり完全に自分の感覚のみで合わせる方法。しっかり絞ればピントが合う範囲も広くなるので案外、感でイケます。

 

MFのやり方が難しくてピントが合わない!なんて話は聞いたことがありません(フルマニュアルは経験と慣れが必要)。慣れれば簡単に操作できるんです。なのでAFかMFかは好みで選んで良いと思います。どっちが良いかと聞かれれば手間を楽しんでほしいのでMFがおすすめです。

フォーカスの結論
AFの方が楽だけどMFも楽しい

露出計について

現代のデジタルカメラには必ず露出計がついています。撮る場所の明るさを露出計ではかり、シャッタースピードや絞りを自動で調節して適正な明るさで写るように調整しているんです。

コレが無いと撮る場所の明るさをみて、自分でシャッタースピードや絞りを操作して露出を合わせないといけません。なかなか初心者の方には敷居の高い作業になります。なので露出計については搭載しているカメラがおすすめです。

カメラの性能表を見た時にAE搭載って書いてあるものは露出計を積んでいます。

MEMO
AE=オートエクスポーズ=自動露出

AEにはいくつかの種類があります。

プログラムAE

全自動です。カメラが露出に合わせて絞り値とシャッタースピードを自動で選んでくれます。シャッターを押すだけで写真が取れるのが魅力。デジカメのオートモードと同じですね。カメラ任せなので少しつまらないと思う人もいるかも知れません。

絞り優先AE

絞り値を自分で決め、それに合わせてカメラがシャッタースピードを自動で選択してくれます。絞り値を変えるとボカす量を変えることができるので、このAEを搭載していると表現の幅が広がるんです。

例えばポートレートを撮るから背景をボカシたい。そういう時は絞りを開けてボケの量を大きくすればいいし、逆に風景を撮る時は絞りを閉じてきっちり写るようにすればいいと思います。自分の意図を反映させやすいのが絞り優先AEです。

AEの中で1番のおすすめです。

シャッター優先AE

こちらはシャッタースピードを自分で決めて、絞り値をカメラに決めてもらうAEです。シャッタースピードを変えると早く動くものがブレたり、水を流れているように撮れたりしますが、よく使う表現方法ではありません。絞り優先AEの方が使いやすいと思います。

AEの種類

絞り シャッタースピード
プログラムAE 自動 自動
絞り優先AE 手動 自動
シャッター優先AE 自動 手動
マニュアル 手動 手動
露出計のまとめ
ある方が楽。慣れたら露出計無しのカメラを使ってみても良いかも。AEは絞り優先AEがおすすめ。

おすすめの機種一覧

前置きが長くなりましたがおすすめの機種紹介です。ここまで見ていただいたあなたにはカメラの機能や種類について良い感じの知識がついています。あとは自分に合うと思うモデルを選ぶだけ。お気に入りのカメラが見つかりますように。

コンタックスT3

コンタックスT3

レンズ 35mm F2.8
フォーカス オートフォーカス
AE プログラムAE、絞り優先AE
大きさ 105x63x30.5
重さ 230g

高級コンパクトフィルムカメラ。フィルム最後期に登場しました。ツァイスという高級レンズメーカーのレンズを使っており写りは抜群。このジャンルで1番の写りなのではないでしょうか。

高級カメラだけあってAEなどの機能もばっちり付いています。撮影がすべてオートで行えるし、フィルムの巻き上げなどもオートなのではじめての方でも安心。もちろん絞りを自分で調整することもできるのでボケ具合の調整もおもうまま。

デザインも真四角で近未来的。そしてすごくコンパクト。ファンが沢山いる人気の機種です。ネックは価格。中古でも10万円ほどします。

コンタックスT3の作例

コンタックスT3で室内を撮影した作例

コンタックスT3でカラフルなヘルメットを撮影した作例

コンタックスT3で雪の京都を撮影した作例

コンタックスT2

コンタックスT2

レンズ 38mm F2.8
フォーカス オートフォーカス
AE プログラムAE、絞り優先AE
大きさ 119×66×33
重さ 295g

こちらも高級コンパクト。T3の一世代前のカメラです。コンセプトは同じ。ツァイスのレンズを積んでいて良い写り、T3よりもこちらのほうがハマればいい写真が撮れると評価する人が多いです。確かに雰囲気ある写真を撮れる印象。

T3と比べてマイナスなところはAFが合わずボケることが多いところとサイズが若干大きいところですかね。私はサイズ感が気に入らず手放してしまいました。

AEなどの機能もしっかり付いています。機能面はT2とあまり変わりません。

T3の半額ほどで買えます。

コンタックスT2の作例

注意
このカメラの作例のみポジフィルムで撮影しています。

コンタックスT2で夜の街を撮影した作例

コンタックスT2で電車を撮影した作例

コンタックスT2であじさいを撮影した作例

XA

注意
左のカメラがXAです
レンズ 35mm F2.8
フォーカス レンジファインダー
AE 絞り優先AE
大きさ 102×64.5×40
重さ 225g

とにかくルックスが可愛いこちらのカメラ。レンズバリアがレンズを守る役割をしていて、開けば撮れるようになります。これがこのモデルの1番の魅力。撮らないときはレンズをしっかり守るカタチをしているのでバッグに放り込めます。サイズもコンパクトで軽く、持ち出しやすいカメラです。

AEを搭載しているので露出はカメラが勝手に決めてくれます。

フォーカスがMF、それもレンジファインダーです。慣れればなんてことないのですがちょっと抵抗がある人もいるかも…。レンジファインダー、チャレンジして欲しいです。すぐに使いこなせますよ。私はXAでデビューしましたがなんなく受け入れられました。

写りはそこそこです。写ルンですくらいの画質を想像してください。

最近人気が出てきて価格があがってきちゃいました…。

後継機もあるのですがXAシリーズはXAが1番高機能です。他のモデルもカタチは一緒でコンパクトなのですがここではXAをおすすめとします。

XAの作例

XAでブーケトスを撮影した作例

XAで室内の花を撮影した作例

XAで大阪駅を撮影した作例

XAで新幹線のホームを撮影した作例

写ルンです

写ルンですのボディ

レンズ 32mm F10
フォーカス マニュアルフォーカス
AE なし
大きさ 108×54×34
重さ 90g

結局こいつが最強かも。コンパクトだし、雑に扱っても気になりません。スノーボード行くときなんかはデジカメ持てないので、代わりに持ってったりもします。

弱点はレンズがプラスチックなので写りが良くないところ。これも味と捉えてもらえればいいんですが良いフィルムカメラを使うと写ルンですの画質では我慢できなくなってきます人間は欲深い…。

あとは露出固定なので暗い場所に弱いです。フラッシュを焚いたらいいのですが、良くも悪くも写ルンですでフラッシュを焚いた絵になります。

写ルンですは他のフィルムカメラとは違う遊び方ができるカメラ。コンビニで買えるのでみんなで一台ずつ買って散歩して現像してみたり、子どもに渡してみたり、そういう使い方ができるんです。これって素晴らしい、この機種にしかない魅力じゃないですか?だから写ルンですはいつまでも残って欲しい。このカメラにしか出来ない写真の楽しみ方があるから。

露出固定とは?
写ルンですは絞り値もシャッタースピードも固定なので露出の変更ができません
パンフォーカスとは?
絞り値をF8などにすると一定の距離から先すべてにピントが合うようになります。このような状態がパンフォーカス。パンフォーカスの状態であればピンぼけしないのでピントが合ったかを気にせずに撮影することができます。

写ルンです作例

写ルンですで撮った空の作例

写ルンですで撮った稲の作例

写ルンですで撮ったスキー場の看板

写ルンですで撮ったスノーボーダー

写ルンですで撮ったリフト

オリンパス35DC

フィルムカメラのオリンパス35dcのボディ

レンズ 40mm F1.7
フォーカス レンジファインダー
AE プログラムAE
大きさ 114×71×57
重さ 490g

オリンパス35には様々なモデルがあります。RC、DC、EC…。おすすめはDC。DCは露出を勝手に全てカメラが決めてくれます。構えたらピントを合わせて押すだけ。逆に言うと絞り値を変えることが出来ません。カメラの事が分かってくると物足りないかもしれません。ちなみにRCはマニュアル露出ができます。

写りが良いと評判。オリンパスのレンズは昔から定評があるんです。

デザインも良い感じ。レンズが飛び出しているので思ったよりスペースを取るけど、それでもコンパクト。全体的に作りが良くてガッチリした印象を受けます。

あとはしっかりとストラップを着けるところがあるのでリングタイプのストラップを着けることができます。これってコンパクトカメラでは珍しいんですね。他のモデルはひもタイプのストラップしか装着できないので首からかけたりするときは少し不安になります。

オリンパス35DCの作例

オリンパス35DCで撮った岩

オリンパス35DCで撮った友ヶ島の池

オリンパス35DCで撮った日向の写真

オリンパス35DCで撮った海と女性

オリンパス35DCで撮った祇園祭

PEN S

フィルムカメラPENSのボディ

レンズ 30mm F2.8
フォーカス マニュアル
AE なし
大きさ 108x68x40
重さ 370g

ちょっと毛色が違うカメラを最後に。コイツはハーフカメラ。そして露出、マニュアルです。シャッタースピードと絞り値は自分で決める必要があります。MFもマニュアル。フルマニュアルです。とにかく撮影に関してはすべてマニュアル。このカメラを使いこなせたら怖いものなしです。

ルックス、愛らしいです。コンパクトです。フルマニュアルなので壊れにくいのも特徴。

ハーフカメラとは?
ハーフカメラは35mmフィルム一コマの半分を一コマとして使います。36枚撮りのフィルムで72枚撮れます。フィルムの節約になるんですね。このお得感とサイズのコンパクトさが特徴。

PENSの作例

PENSで撮った雨の街

PENSで撮った六角堂

PENSで撮った三三屋

PENSで撮ったわさびとりんご

PENSで撮った京都の街

フィルムカメラ、買おう。

きょうこ

デジカメに飽きた人も、フィルム良いなと思ってる人も是非買ってください。少しでも皆さんのフィルムカメラへの敷居が下がったなら幸せです。