ニコンZはソニーEに追いつける?比較!Z7はα7RIIIを意識

ふかいくろ

生きてる時間の半分以上カメラオタク、各社のフルサイズデジタルカメラを1台ずつは所有歴あり。日本近海イチのカメラオタクふかいくろです。

ニコンのZ関係の発表があってから少し時間が経ち、各メディアから記事が続々とあがっています(Z7とか先に触れて羨ましい!妖怪になって呪いたい。もう妖怪だけど)。スペックのことや見た目についての記事が沢山あります。でも一歩踏み込んで考察した記事が無い!だれか考察してよ、アレコレ語ってよと思っていましたがいっこうにそういう記事が無いので自分で書きたいと思います。

スペックや発表から読み解ける事を詳しく説明していきたいと思います。ちょっとニコンに辛辣なところもありますが買う気まんまんです!厳しい言葉はニコンへのエールだと思ってください。

SONYを強烈に意識している

Zore1

これは間違いありません。ライバル意識むき出しです。まず名前からしてSONYのαに対してZです。AmazonのAからZまで伸びてる矢印はAからZまで全てのモノを売っていますという意味らしいですがSONYのAにニコンはZで対抗するぜ!という意気込みを感じます。

Z6はα7Ⅲ、Z7はα7RⅢを意識している

Z6 α7Ⅲ
価格 27万円前後 22万円前後
画素数 2450万画素 2420万画素
常用ISO感度 100-51200 100-51200
最速シャッタースピード 1/8000 1/8000
ボデイ内手ぶれ補正
AF方式 位相差+コントラスト 位相差+コントラスト
AFポイント数 273点 693点(位相差) 425点(コントラスト)
連射数 12コマ/秒 10コマ/秒
撮影可能コマ数 ファインダー使用時:約310コマ ファインダー使用時:約610枚
液晶モニター使用時:約380コマ 液晶モニター使用時:約710枚
寸法(W×H×D) 134×100.5×67.5mm 126.9×95.6×62.7mm
重さ 675g 657g
Z7 α7RⅢ
価格 45万円前後 30万円前後
画素数 4575万画素 4240万画素
常用ISO感度 64-25600 100-32000
最速シャッタースピード 1/8000 1/8000
ボディ内手ぶれ補正
AF方式 位相差+コントラスト 位相差+コントラスト
AFポイント数 493点 399点(位相差) 425点(コントラスト)
連射数 9コマ/秒 10コマ/秒
撮影可能コマ数 ファインダー使用時:約330コマ ファインダー使用時:約530枚
液晶モニター使用時:約400コマ 液晶モニター使用時:約650枚
寸法(W×H×D) 134×100.5×67.5mm 126.9×95.6×62.7mm
重さ 675g 657g

ニコンのカメラの機能を見ているとSONYのカメラを参考にしていることが分かります。手ぶれ補正に画素数・AFの使用。どれをとってもSONYを追いかけています。SONYが最大のライバルで成功しているモデルだから当たり前ですね。

オールラウンダーでそこそこ低価格(高いけど)Z6はSONYのα7Ⅲに似ています。画素数も近いですし連射性能が高いところや価格設定もそっくり。ガップリ組み合って相撲をはじめる気まんまんです。でもAFの差が痛いと思います。α7ⅢはAFがすごい。入門機のAFじゃないです。比べると改めてα7Ⅲの凄さが分かります。

Z7はα7RⅢにそっくりですね。高画素機。価格はそっくりじゃない。高いよ、ニコン。ISO感度は低感度に寄せるか高感度に寄せるかの違いですね。スペックはいい勝負をしてると思いますが価格が…。

ニコンは後発だからもっと頑張るべきだった

SONYのαシリーズはミラーレスの王者と言って過言ではありません。ニコンが1型のミラーレスを出したりCANONがAPS-Cのミラーレスを出したりして遊んでいる間に一気にミラーレスのキングに上り詰めました。

ミラーレスの世界も先行者優位です。レンズの数が変わってくるからです。SONYは自らがレンズをリリースするだけでなくZEISSやシグマ、フォクトレンダーといったサードパーティも仲間に引き込みました。もろもろ合わせると150種類以上のレンズがあります。レンズを沢山の種類から選べるマウントと少しのレンズからしか選べないマウントどっちをあなたは選びますか?わたしなら沢山の種類から選べるマウントを選びます。

後述しますがニコンが今回のロードマップで公開したレンズは15種類。それも3年先での数です。SONYが完全に市場をとってしまったあとのこのタイミングでリリースするならニコンはレンズのライナップについてもっと頑張るべきだったと思います。ちょっと遅きに失したかな。

どうしたらZマウントはEマウントに勝てるのか

ここまでの比較を振り返るとニコンのZマウントはSONYEマウントαシリーズに対して機能面では同等だけど価格とレンズラインナップが劣ってることがネックと言えると思います。

ではZマウントがEマウントに勝つにはどうすればいいのか?

価格を下げる

何度でも言ってやりますが高いです。安くしましょう。そうすりゃ勝負できます。身も蓋もないけど。でも事実です。SONYと戦う気ならそこもコダワッて欲しかった。まずユーザーを取り込むために戦略的に安くするとかは無理だったんでしょうか?誰が買うんだコレ。

ふかいくろ

わたし多分買います
買うんかい!

あさいしろ

Fマウントアダプターのデキがよければあるいは?


Zmount7
ニコンの一眼レフのマウントであるFマウントのレンズをZ6.Z7で使えるようにする純正マウントアダプターFTZが発表されています。AF速度はアダプターを挟んでも殆ど変わらない(ホントですかね…)そうで、これが事実だとすればニコンのFマウント資産を丸ごと使えることになります。もしそうなればニコンの弱い点であるレンズラインナップの問題も解決されるし、今までニコンを使ってきた人の取り込みもできるという事になります。このFTZ、対応しているレンズ多いです。今までニコンの一眼レフで使えてたレンズは殆ど使えます。

でもマウントアダプターを挟むとAF速度は低下するのが世の常です。ニコンのアナウンスどおりAF速度が変わらない事を祈っています。ここはかなり大事なポイントだと思います!

NIKKOR Z 58mm F0.95 S Noct が希望


Zmount5
ニコンはレンズのライナップをもっと頑張るべきだったと言いましたがニコンのロードマップ中で光るレンズが58mm F0.95です。F値というのは大事です。夢があるからです。F1.4でも憧れのレンズなのにこのレンズはF0.95!すでに伝説です。生まれながらに。カメラオタクはスペックにお金を出します。一本でも魅力的なレンズがあればマウントごと買います。

ニコンが純正でF0.95を出したのはレンズラインナップの中に戦えるレンズが欲しかったからでしょう。というかむしろマウント計を55mmまで大きくしたのは多分このレンズを作るためだと思います。ニコンだってわかってるんです、きっと。普通のレンズだけじゃ戦えないって。対SONY用最終兵器がこのレンズだと思います。エヴァンゲリオンみたいな感じです。

ちなみにMFレンズです。

NIKKOR Z 24-70mm F4 S も希望


Zmount1
Z6、Z7のキットレンズはこのレンズになりました。キットレンズというとF値が一定じゃなかったり28mm始まりだったりするのですが、このレンズはF値一定で24mm始まり。キットレンズのスペックの良さはZマウントがEマウントに明確に勝っている点だと思います。

さらに言えばSONYの24-70mm F4は評判がめちゃくそ悪いです。Eマウントの中で唯一と言っていいほど評価が低い。画質が悪いんですね。なのでこのキットレンズの画質が良ければ1つ戦える部分だと言えるかもです。

(Eマウントには24-70mm F4の代わりになるタムロンから出てる28-75mm F2.8で軽量小型という超良いレンズがあることは置いといて)。

ふかいくろ

小型だし画質がよかったら欲しいレンズです。

Fマウント勢を取り込めるかはかなりポイント

ニコンにはニコンの一眼レフを使ってきたユーザーさんがたくさんいます。このユーザーさんたちをニコンに残しつつZマウントに移行させていく事が出来るかがニコンの未来を占います。

ニコンは一眼レフを続けて開発していくことを発表しています。一眼レフユーザーを手放さないために当然だと思います。一方でこの冷え切ったカメラ需要なのでマウントはできるだけ限られたモノだけ残して、いらないマウントは捨てたいはずです。Fマウントは設計が古く、Zマウントの方がいいレンズ・小さいレンズを作れます。カメラの大きさもZマウントのほうが小さくできます。なのでFマウントを捨てたいはず。でも大量のユーザーがいるので捨てられない。なのでFマウントユーザーをどれだけ速やかにZマウントに移行できるかがポイントになります。

そのために前述したFマウントアダプターの性能が良くて安いことは必須なんです。ニコンもそれを分かっているから価格を4万円前後と安くしています。発売もZ7と同時期というはやさでFマウントユーザーに積極的にアピールしています。

また何度も出てきますが58mm F0.95。コイツにはノクトという名前がついています。ノクトはニコンに昔からある名レンズの名前です。昔からのニコンユーザーには特別な名前なんです。その名前を持ち出すことで昔からのユーザーの心を動かそうとしているのです。わたしも実はノクトって名前がついているからこのレンズ欲しいです。

往年の名レンズ Noct 58mm F1.4

Zmount3
このようにニコンは自社のユーザーにZマウントへ移行してもらう事にかなり力を入れていると言えますね。

もっと野心的なレンズを出すべき

コチラの記事【ニコンZ6.Z7ではソニーEやライカのレンズが使える】を参考にしていただきたいのですが、ZマウントのレンズはZマウントのカメラでしか使えません(2018年8月現在)。

これは一方的にニコンのメリットです。そしてこのメリットは他のマウントに無い個性的なレンズが多いほど大きくなります。あのレンズを使いたいからカメラボディと一緒に買おうという人が沢山いるからです。Eマウントに無いレンズを出しておけばEマウントから乗り換えさせる理由を作ることが出来るのです。Eマウント使ってるけど58mm F0.95があるからZ6と一緒に買おう!なんて人はきっと沢山います。

個性的なレンズの例を挙げると100mm F0.95とか35mm F1.0とかあったら良いなと思いました。わたしならZ6と一緒に買います。

何度も言いますがカメラオタクはスペックに金を払います。35mm F1.8に8万出すのはちょっとためらいますが35mm F1.0になら20万出します。スペックが独特なレンズはそれだけ魅力があるんです。

もちろん普通のスペックの万人受けするモデルを出すことも大事ですがもうちょっと冒険してほしかったです。

結局画質がどうかが最大のポイント

ここまで沢山述べて来ましたが結局どういう画が撮れるかというトコロが最大のポイントです。価格もレンズの少なさも画が良いとなればすべて関係無くなります。ニコンの画が良いから買うという状況になればSONYは敵じゃないです。好みもあることなのでそんな状況にはまずならないと思いますが…。

今ニコンのサイトにいくつか作例があがっていますがどれもいい感じだと思います。レンズの性能が高いです。ボケが綺麗で解像感もある。特に35mm F1.8は良さげです。35mm好きのわたしとしては楽しみです。

結論:SONYに勝つには
  • 価格を下げる(下げてくださいニコンさん)
  • マウントアダプターが良いモノなら戦えるカモ
  • 58mm F0.95と24-70mm F4が希望
  • 良いレンズを出す(ZマウントのレンズはZマウントのカメラでしか使えない)
  • 画質がSONYと比べ物にならないくらい良いなら無問題

レンズロードマップからわかること

Zmount4
ニコンはZマウントのレンズのロードマップを公開し、2020年までの計画が発表されました。チェックしていきます。

2020年終わりまでで15本はあまりに少ない

スペックが公開されたレンズが12本。スペックは秘密だけど2020年の枠にあるレンズが3本。合わせて15本。少ないです。致命的です。Fマウントがあるからまだイケるか?というところ。レンズは多いにこしたことないです。

わりと使うスペックのレンズも足りないぞ!ニコン!

35mm F1.4とか85mm F1.4とかのわりと使いそうなレンズがないのも気になります。Fマウントの同じスペックのレンズも割と古い設計の気がしますし…。

結論
  • レンズロードマップは残念なモノだった

ニコンとSONYにはカメラ界を盛り上げて欲しい

ここまでニコンとSONYの対立を煽るような内容になってしまいました。でも、本心は違います。

SONYはライバル不在の中よくぞここまでミラーレスの世界を盛り上げてくれたと思います。マラソンは独走が一番しんどいと言います。自分でペースを決めて孤独に走り続けないといけないからです。SONYは何年も孤独と戦って自らを高めてミラーレスを良いモノにしてくれたなと思います。

そこにニコンというライバルがやっと登場です。SONYを独りで走らせることはもうやめて切磋琢磨して高め合って欲しいです。

Z6買おう。

遂に発表されたニコンのフルサイズミラーレス。わたしはZ6を買おうかなと思っています。Z7より後に発売なので我慢できるかが心配ですが。デザインが好みです。はやく持ってみたい。58mm F0.95はノクトという名前も含めて反則だと思います。

ニコンがフルサイズミラーレスを出したってことに興奮しています。こんな時代に生まれて幸せです。